僕のサッカープラネット

コンサドーレの応援を始めたら、世界のサッカーのことが気になって仕方なくなりました。

JL 第27/34節 鹿島戦 残念だが成長が見えるドロー

前半の鹿島は、中2日の疲れもあって、コンディションのせいもあってか、切れ味のないスタートだった。前半から飛ばすという戦術でないのは明らかだった気がする。

 

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確かに2週間というたっぷりとした準備期間のあったコンサドーレの方が気合で勝っていて、前半はほとんど鹿島に危険なスペースを与えることがなかった。

 

ボールに一歩踏み出す気迫の点で若干勝っていたような気がする。

 

しかしセルジーニョの献身と、しっかりとした技術と、レオ・シルバの圧倒的運動量とその気合は、明らかな脅威となっていた。

 

そのシルバが早い時期に負傷退場したのは、こちらに有利かとも思われたが、さすがに鹿島の選手層の厚さで、交代で入った永木が最初こそもたついていたものの、すぐに実力を発揮し、相手方にとって嫌なプレイを連発するようになった。

 

一点目は、流れの中から、最後に決めたのが進藤というサプライズもあるが、見事な練習の成果が出た。

 

 

 

しかし戦っている側も、応援している側も、これで逃げ切れると思っていた者は皆無だった。

 

コンサドーレ側はコンディションは万全だったが、攻撃陣からジェイ、武蔵が欠けた穴は大きく、鹿島のブエノ、内田のディフェンスがチャナティップをきっちりと制圧していたため、球の出どころを限定された結果、その後しっかりとした攻撃の組み立てができなかった。

 

後半に、攻撃を組みなおす上での変更のカードがないこともあって、懸念が残った。

 

前半の終盤に良くないファウルでイエローをもらった宮澤に代えて、荒野を投入し、深井、荒野のボランチになってからは、荒野の前に突破する力もあって、攻撃のカードが一気に増えた。

 

しかし鹿島も前半とは打って変って、全員のボールへの踏み込みのスピードと気迫が強まった。

 

そのギア変更の効果は著しく、コンサドーレのプレイの中に、「軽さ」が見受けられるになった。これはコンサドーレのプレイの質が変わったというよりは、明らかに鹿島の圧力と速度アップによって、観客に、そのギャップが、「軽さ」として見えたという方が正確かもしれない。

 

前半も正確無比なプレイで鹿島を引っ張っていたセルジーニョに技ありのループを決められた。

 

さらにあまり機能せず、コパの名残の決定力の弱さを発揮した上田に代えて伊藤翔が入り、中村充孝が投入された。これで一気に脅威が増した。

 

中村も長い間故障していたが、天皇杯でも大活躍したらしく、切れ味のよい動きをしていた。この選手は大好きである。コンサドーレで欲しいくらいだが、絶対に手に入らないのだろう。

 

しかし、その後も、コンサドーレも守備一方に回ったわけでもなく、攻撃の姿勢は崩さなかった。しかしやはり攻撃の決定的な形というものは促成のアンロペ、ルーカス、チャナティップでは作り出せなかった。

 

最後に投入された岩崎も爪痕を残すようなプレイは一切できず、うまく成長できていない様子で、心配になった。

 

最終的にはドローで終わった。後半あまり得点の匂いがしなかったことを考えれば、若干守備にウェイトを置いたプレイで勝ち点を加えたのは成長だと思える。

 

野々村社長が掲げた、5年でコンサドーレに攻撃サッカーのDNAを植え付けるという方針のもと、J2降格も覚悟しながらのミシャ革命は現在進行形である。野々村は、当初より、この革命はそんなに簡単ではないと宣言し、応援する側の覚悟も要求した。応援する側の僕たちも、その覚悟を共有しクラブを応援しようと思っている。

 

名古屋も表面上の言葉としては、風間と一心同体的発言はあった。しかし同じ社長の発言でも、彼我の言葉の重さには違いがある。

 

よそのクラブのことをとやかく言う気はない。しかし名古屋のサポーターは、風間と心中するということによって求められる覚悟についてきっちりと説明されたのだろうか。

 

風間のサッカーにはボラティリティがあり、川崎においても同じような時期があったことは少し調べればわかることである。

 

今回の解任という事に対して、ファンはどのように感じたのだろうか。

 

抽象的な感謝の弁は公式に発表されている。しかしその言葉は、日本の企業社会的な紋切り型に過ぎなかった。

 

よそのクラブのことをとやかく言うべきではないのだろう。しかし今回の解任についての説明責任というものはしっかりと果たすべきではないのだろうか。

 

王者鹿島とのドローを観ながら、僕は、長期戦の覚悟を求めたコンサドーレというクラブの言葉のクオリティと説明責任の強さ、したたかさを確認することができた。

 

ミシャの革命をすることのリスクに対する適切なヘッジもクラブは行っている。四方田の慰留である。ミシャ革命=ミシャ攻撃+四方田守備の融合なのだ。

 

野々村の5か年計画の言葉には、体重がかかっているのであり、口先だけの軽い言葉とは質が違うのだと思う。

 

僕たちはこういったクラブを応援することの幸福を感謝すべきかもしれない。

 

第27/34節

7位

勝ち点;40

11勝7敗9分 得失差10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

PL 第6/38節 シティ8対0でワトフォードを一蹴!

風間監督の去就は、クラブ側が、今回の報道の情報源はクラブではないという事だけ公式に発表した後、何の報道もない。解任は変わりそうにもないが、何か、裏側でのグダグダの感じがうんざりする。

 

プレミアリーグでのノリッジへの屈辱的敗戦の傷は、チャンピオンズリーグシャフタール戦の完勝で若干癒された感じもあったが、やはりプレミアリーグでの次の試合が重要だという意識は強かった。


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https://www.theguardian.com/football/2019/sep/21/manchester-city-watford-premier-league-match-report

 

特にアキレス腱感が強まったディフェンスに注目を集まった。

ディフェンスは、CBがオタメンディフェルナンジーニョ。SBはカレル・ウォーカーと最近先発が続いたジンチェンコに代わって、負傷明けのメンディ。

 

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(The Guardian)

 

結論から言うと、最下位に低迷するWatfordは、開始7分の、デブルイネの精度の高い高速クロスをダビド・シルバが見事に合わせたシュートを皮切りに、アグエロ、マフレズ、ベルナルド・シルバのハットトリック、守備で不安を残すオタメンディ、とどめのデブルイネと結果8対0と、どこかで見たスコアになった。

 

しかし本当の意味で重要なディフェンスの建て直しというのを見る上ではあまり参考にならないゲームになった。

 

実際、前半は、相変わらず、周りがよく見えていない感じのするオタメンディを起点としたパスを狙われて、連続してピンチを招いていた。

 

このオタメンディの周りが見えていない感じというのは、彼自体のスキル、体調の問題なのが、促成ユニット間のコミュニケーションの悪さによるものなのかはわからない。

 

ただこのオタメンディの周りが見えていない感という現象面の裏側にあるディフェンス全体としての問題は、今後、グアルディオラによって徹底して解決されていくのだろう。

 

メンディ、ガルシアがどこまで使えるかを試すことはできなかったように思う。

 

コンサドーレが8点取った試合は、ある意味つまらなくても、繰り返し見る気にはなったが、そこまでの思いはなく、ある意味、定点観測的に追いかけているマンチェスターシティの場合、このゴールラッシュもだんだんあきてしまった。

 

やはり自分の応援するフランチャイズ以外の試合では、どんな試合でもとにかく見ずにはいられないという気分にはならないものだ。

 

最近、イギリス英語の勉強もかねて、闇雲にサッカーポッドキャストを聴いている。

BBCのDaily, WeeklyのPodcastやらGameday、マンチェスターシティ、リバプール、リーズユナイテッドのクラブのポッドキャスト等、ほんとに闇雲である。

 

そんな中で、サッカーで学ぶ英語というポッドキャストを見つけた。これが勝ち点を拾う(Secure the  point)などサッカー用語の解説をしていて、なかなか勉強になっている。早口のイギリス英語であることに変わりはなく、聴き取りやすくはないのだが、最近気に入っているポッドキャストの一つだ。このあたりからも、イングランドサッカー漬け生活を目指している(笑)


English through football - Lesson 1: Basic Positions

 

https://languagecaster.com/

 

 

風間監督解任に思う

名古屋の風間八宏という監督のことが好きである。

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監督の采配のスキルというものを、まだ、そんなに深くわかっているわけでもないので、多分に彼の攻撃なサッカーの印象と、大島、車屋、登里、谷口などの今の川崎フロンターレの主力選手を若手の頃から辛抱強く使い続けたことや、中村健剛や大久保などの伸び悩むベテランの心の火を消さないように励まし続け、そのカムバックを助けた等、選手の心と向き合う監督であるということに深い敬意を感じている。このあたりはミシャに共通する良い監督の資質なのかもしれない。

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でもどうも土壇場の勝ち運がなく、基礎を作り上げた川崎フロンターレを優勝に導くことは、後任の鬼木監督に譲ることになった。(土壇場の勝ち運という点についても、ミシャと風間には共通点があるような気がして、ある意味、気が気でない。)

 

攻撃主体なので、守備的な部分に難があるのも、特徴といえば特徴なのだろう。

 

降格した名古屋の監督になり、翌年の昇格を成し遂げた。でも昇格した年は不振に喘いだ。しかし風間のサッカーは時間がかかるのだから、お金持ちのトヨタがスポンサーの名古屋なら、それを待てるのだろうと思っていた。

 

今年は、積極的な補強もあり、やはり、風間に金を持たせたら怖いぞと、期待感は高まった。

 

しかし強い時と弱い時が極端だった。

 

コンサドーレのことを追いかけるのに必死なので、あまり、名古屋のサッカーをじっくり見る機会もなかった。唯一、直接の対戦で完敗した記憶が強く、今年は、名古屋は優勝もあるのかもしれないと感じていた。

 

ただ最近、ダラダラと降格ゾーンに低迷し始めたのを見て、少し懸念していた。補強にお金を使った分、成績が伸びないと、結局、シワ寄せは監督に行かざるを得ない。

 

誰かが責任を取らざるを得ないとすれば、それは、結局は監督ということになる。ある意味では、それが役目とも言える。

 

だいたい監督の重要性などというものは、データ的に証明されてなどいないと、クーパーは言う。そもそも、ほとんどの監督は凡庸なのだと。その良い例がレスターのクラウディオ・ラニエリ。(The Soccernomics)

 

 

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  • 作者: Simon Kuper,Stefan Szymanski
  • 出版社/メーカー: Bold Type Books
  • 発売日: 2018/04/24
  • メディア: ペーパーバック
  •  
 

 

イタリアのライターは彼のことをPerfect Loserと呼んだぐらいで、キャリア通じて、パッとしなかったという。

 

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レスターの監督に就任したのも、ギリシア代表監督をクビになったからだった。ところがその後、下位に低迷していたレスターの、誰も予想しない、奇跡の優勝を引き寄せた。彼は、優勝は自分の業績だと大声で喧伝するタイプではなかった。でも、当然ながら、多くの人々が彼の業績を賞賛した。ところが、ラニエリの奇跡の復活は継続せず、翌シーズン25ゲーム目に、解雇された。その時点で5勝しかできていなかったからだ。

 

ラニエリのキャリアのほとんどが凡庸なものだったとすれば、優勝したシーズンの成功も、彼の成し遂げたものだと主張することは難しい。これは何も彼だけの問題ではない。

 

怪我でもしない限り、トップ選手があるシーズンは最高の成績を上げ、その翌年最悪の状態に陥るということはそんなに起こらない。でも監督の場合は、そういうことが頻繁に生じるとすると、そもそも、監督なんかそんなに重要じゃないのではないかと、クーパーのロジックは続く。

 

でも新しい監督が就任すると、成績が跳ね上がるじゃないかという声が聞こえる。

 

これに対して、クーパーたちは統計的にこんな説明の仕方をする。プレミアリーグの過去の試合の統計値に基づくと、サッカークラブというものは平均で1試合1.3の勝点を上げているのだという。監督が解雇される時というのは、通常この勝点が1点以下になっている場合がほとんどなのだ。悪い結果が続くと、監督を解雇しようとしまいと、物事は極端から平均に戻る傾向があるという統計の平均回帰の法則によって、平均勝点数が改善するだけだと。その意味で、多くの場合、監督の解雇の後に生じる戦績の回復は、新しい監督というよりは、元の監督の貢献といってもいいくらいだと。

 

昨日の発表をみて、残念と思う反面、やはりという気分が強かった。

 

風間八宏は大好きな監督である。しかし彼の采配の中のどこかに脆いところがあるのも事実だ。それが何かということを分析する力は今の僕にはない。

 

広島、浦和に対しては親戚のような気持ちになる。それはミシャという監督を経由しての感情だ。川崎、名古屋に対しては、遠い親戚のような気持ちになる。それはミシャと風間という監督のスタイルが似ているからだ。

 

攻め続けること、怖れることなく攻め続けること。勝つことよりも大切なことがあると信じていること。これはグアルディオラ、クロップなど、一握りの凡庸ではない、違いを作り出せる監督たちの思いにどこかで繋がっている。

 

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風間が去った後に、鬼木がフロンターレをリーグ制覇へと導いた。

 

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僕には、ミシャと風間の軌跡をどこかで重ね合わせてみているところがある。

 

多分、ミシャと歩む未来も、常に、喜びだけがあるはずもない。僕たちはしばらくの間、ミシャと喜怒哀楽をともにし、どこかで、ミシャが去った後の栄光を待たねばならないのかもしれない。風間解任のニュースのせいで、少しセンチメンタルになってしまった。

 

でも安心することにしょう。コンサドーレの未来には四方田がいる。それが僕たちの誇りであり、希望だ。

 

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CLシャフタール戦 シティ初戦完勝

リーグ戦で昇格組のノリッジに苦杯をなめ、リーグ戦でトップを走るクロップに比べられ、気の早いファン(?)に解任だなどと言われたペップ。


リバプール、CL2連覇に向け初戦を落とす。ナポリ相手に0-2で敗れる

 

朝起きてみたら、昨日、クロップがアウェイのナポリ戦を落としたのに対して、ペップのシティはウクライナシャフタールに3:0で快勝。

 


シャフタール・ドネツクvsマンチェスター・シティ0 3すべてのゴール&ハイライト 2019/09/19

解雇だと叫んでいたファン(?)はとりあえず黙るんだろうか。

 

ラポルテ、ストーンズが欠場に対して、ペップは予想通り、フェルナンジーニョを下げて対応したようだ。

 

試合をじっくり観るのは今夜にするとして、とりあえずは喜ばしい。

 

マフレズ、ギャンドアン、ジェズスの得点。

 

マフレズがどの程度やれたかが、楽しみだ。

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プレイの質が似ているかどうかは別として、彼の不思議な間合いやリズムが我らがアンロペに似ているような気がしてる。

 

他にそんなこと言ってる人がいないので気のせいかもしれない。

 

でも唯一、地元チームのような気分で寝不足になりながら応援した奇跡のレスターの、マフレズをまた応援できるのも何かの縁だなと。

 


奇跡の魔術師 リヤド・マフレズ 超プレー集 Riyad Mahrez Magic Skills

サッカー観戦は、コツコツとこんな気持ちを積み上げる中でドンドン深まるなあと朝っぱらから自己満足。

 


【公式】ゴール動画:アンデルソン ロペス(札幌)65分 北海道コンサドーレ札幌vs清水エスパルス 明治安田生命J1リーグ 第3節 2019/3/9



シティでいうと、長期離脱していたメンディが戻って来たのは大きいなあ。

 

これだけ故障者がいてもなんとかやっていけるのはさすが金持ちチーム。

 

コンサドーレには真似できない。

 

この週末の鹿島戦。ACL明けの疲れをついて初勝利を期待!

 

 

チャンピオンズリーグ開幕 それにつけてもシティのディフェンスが心配

厄介な季節がやってきた。プレミアリーグも序盤戦で、マンチェスターシティが昇格組のノリッジに敗れるという番狂わせが起こった。でも厄介なのは、ひいきのチームの異変というわけではない。チャンピオンリーグが始まったことだ。

早朝から、ドルトムントバルセロナナポリリバプール、そして日本人には見逃せないザルツブルグ対ヘンクなど気になる戦いが始まっている。

早速Defending Championのリバプールナポリに負けた。プレミアリーグ勢は、過密スケジュールや故障との戦いに苦しむことになるのだろう。

Fabinho looks dejected after Liverpool concede a second goal.



 

 

寝床で少々リアルタイム観戦しかけたが、やはり平日の朝ということもあり自粛することにした。

 

あたりまえのことだが、サッカーだけが人生じゃないからだ!身が持たない。

コンサドーレ観戦に加えて、今季はマンチェスターシティだけは、全試合フルタイム観戦という誓いを掲げた。しかしシティだけ見て、リバプールを観ないというのは明らかに片手落ちだ。現代のサッカーを語る上で(僕が語る必要があるかどうは別として)グアルディオラ抜きでクロップを語ることも、その逆も、あり得ない。

 

しかし月曜日や水曜日という平日の早朝などというものをリアルタイム観戦にあてるほど贅沢な暮らしができるはずもない。

 

DAZNのストリーミングをやりくりしながら、年間2000試合フルタイム観戦という元女性スターには及びも無いが、なんとか、自分の個人的目標だけは達成したい。

 

繰り返しになるが、プレミアリーグ観戦では、まずマンチェスターシティにフォーカスして、知識の蓄積をはかろうと考えている。Jリーグ本格観戦歴3年目のビギナーなので、まずはやることを限定してそこにフォーカスすることにしたのだ。

 

これは昔、丸山真男という有名な政治学者の方法論に習ったものだ。狭い領域を絞り込んで、その中でできることを徹底的にやれば、すべてに繋がってくるというのが彼の考え方だった。結果、この人の教えに従うこともなく、どちらかといえば、散漫な人生を送ってきたのだが、サッカーに対しては、心を入れ替えて、この方法論を使ってみようと思った。



DAZNのフルタイム観戦に加えて、何ができるか。

まずプレミアリーグ関連の英語Podcastをいくつか聴き始めた。

Football Weekly

https://www.theguardian.com/football/series/footballweekly

しかし試してみればわかることながら、普通のニュースや、ビジネス関連の英語ポッドキャストとは違い、インフォーマルなイギリス英語でネイティブたちが早口で捲し立てるのでリスニングは一筋縄ではいかない。

 

今日あたりは、皆、ノリッジの大番狂わせについて語っている。ノリッジを賞賛する意見、マンチェスターシティの低調ぶりを懸念する声など様々だ。

 

でも言っていることが100%聴き取れるわけでもないので、これも日課となっているThe GuardianのFootball記事のざっと眺めてみた。

 

新聞記事の論調をまとめると、ノリッジのゲーゲンプレスのクオリティの高さを讃える声も大きいが、主として、マンチェスターシティのディフェンスの脆弱さを指摘する記事が多い。

コンパニが去り、ラポルテが負傷した結果、センターバックに大きな穴が開いてしまった。

 

もともと不安視されていたストーンズオタメンディのCBは、ノリッジのゲーゲンプレスで粉砕された。緩慢なプレイが目立ち、三点目を自らのボーンヘッドで与えたオタメンディへの批判の声は厳しい。最近では、リバプールに5ポイントリードされたことで、ファンの中には、グアルディオラ解任の声も上がっている。しかし気の早いことだ。金満チームのファンというものの心理というのは、我々のような地域の中小クラブチームのファン心理とは随分違ったものなのだろう。グローバルな企業の経営者の天文学的な報酬を知った時の一般市民感情に近いのでは?

 

さらに追い打ちをかけるように、さっきの不安な二人の片割れストーンズが負傷離脱になった。

 

不安なオタメンディだけがピッチに残されることになった。

グアルディオラは、MFのフェルナンジーニョをCBに下げ、若手のTailor Harwood Bellis(17)とEric Garcia(18)などを組み合わせて、窮地に対応しようとしているらしい。

 

この状況に陥ったということで、補強の失敗をあげる声もある。

もともとグアルディオラはレスターのHarry Maguireを狙っていたが、クラブがレスターの売値の8000万ポンドを拒否し、結果、マンチェスターユナイテッドに奪われた。

 

2018年にもサウサンプトン吉田麻也の同僚Virigl van Dijkの移籍に際して、7500万ポンドの支払いをシティが受け入れなかったため、クロップのリバプールが獲得した。

 

その後のリバプールのチャンピオンリーグ制覇でファンダイクが果たした役割は記憶に新しい。

 

とりあえず、不安だらけのマンチェスターシティだが、グアルディオラはいたって意気軒高である。(少なくともその姿勢は崩さない)

”Football is not how you handle the good situations, it is how you handle the bad ones. This team has done that in the past: we have won seven titles, nobody gave us anything, we won them for ourslves, so that's what it is. The ideal situaion does not exist in football. It's how you approach the challenge and I am ready for the challenge. I like it, I like to love this situation."

https://www.theguardian.com/football/2019/sep/17/john-stones-injury-five-weeks-manchester-city-crisis-central-defence

(サッカーを戦う上で大事なのは、良い状況で何ができるかではなく,悪い状況で何を行うかなのだ。このチームは過去にも同様な状況を乗り切ってきた。我々は7つのタイトルを獲得した。誰も何も与えてくれなかった。我々は我々だけで勝ち抜いたのであり、サッカーとはそういうものなのだ。理想的な状況などというものはサッカーではありえない。こういう課題にどう立ち向かうかなのだ。私は、この課題に立ち向かう覚悟がある。こういう状況が好きなのだ。こういう状況を好きになることを愛してやまない。)

 

グアルディオラ、カッコいい!

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序盤で5ポイントリードされただけで、ギャアギャア喚く連中を見返してやって欲しい。

 

オタメンディとその仲間たちへの不安感は拭いきれないが(笑)

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サッカークラブと博物館

クーパー・シマンスキーの「世界最悪のビジネス」はこんなぎょっとするような文章から始まる。

サッカーはビッグビジネスでもないし、いいビジネスでもない。それどころかビジネスですらない。

 

 

 実際、サッカー人気というものは直接にサッカークラブ人気、サッカークラブの好調なビジネスにつながるわけではない。そのあたりは、応援しているクラブの今後を考えるうえでもとても重要な要素である。

 

最近は、この難しい環境の中でも我らがコンサドーレはさまざまなところで企業努力をしている。

 

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その一例は、グッズビジネスのてこ入れである。

 

有名なデザイナー相澤陽介さんがコンサドーレのクリエイティブデザイナーに就任したことがその代表例だ。

https://www.gqjapan.jp/culture/sports/20190330/yosuke-aizawa-consadole-sapporo

 

 

 

 

イングランドのプロサッカーの世界でも、こういったグッズビジネスや公認スポンサーなどというビジネスモデルが発達したのは最近のことらしい。昔は、広告効果などというものが一切頭にないクラブ側はスポーツ用品の会社にレプリカユニフォームを作ってもらって、お金を払ってたぐらいだという。

「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理

そういう諸々の経営音痴の一翼をしっかりと担っている監督も、さほど真面目に決定されてるわけではなく、その時、暇で、仕事をしていない白人の元サッカー選手に声がかかることがほとんどだったという。今も、トップクラブを除いて、かなりの部分、当てはまるのではないか。

 

しかし、一流選手必ずしも一流選手ならずというのは、選手経験のほとんどないモウリーニョの実績をみれば、既に自明なのだが、サッカー界全般で見れば、そんなものらしいのだ。

 

監督に関する話で、この本の中に引用されている言葉で一番気に入っているのがACミランの黄金期の監督アリゴ・サッキのこんな言葉だ。

 

騎手になるために馬だった経験は必要ない。

 

こんなビジネスとしてはいたって心もとないサッカーだが、他に比べて本当にダメなビジネスかというと、単純にそうは言い切れない。

 

先ほどの90近いイングランドのプロクラブのうち半分近くが破産申請したことがあっても、廃部になるクラブは少なかったという歴史がそれを物語っている。プレミアでダメになるとチャンピオンリーグに降格し、コストを削減してやり直す、それがだめならリーグワンと、降格を繰り返すことで生き延びることができる。そしてやり直して昇格すれば、また資金もついてくることになる。廃部になっても、まったく同じメンツでスポンサーを変えて出直すことも多い。この降格、昇格というメカニズムは面白い。

 

実際、J2に降格した柏がまたネルシーニョの指揮下、猛然と、昇格レースを独走している。また昇格、即優勝的なことが起こりそうな勢いだ。

 

こんなやり方は他のビジネスでは成立しない。トヨタが業績が悪くなったので、給料の高い従業員の首を切って、能力の低い人間に入れ替えて、品質の悪いクルマで再生をはかるということなど考えられない。消費者が黙っていないからだ。しかしサッカーの場合は、この消費者がこの在り方を許容するのだ。

 

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監督に代わって、クラブの金銭的命運を握るのがGMだ。ではGMMBA出身の手堅い経営者を持ってくればうまく行くかというとどうもそうはいかないらしい。彼らが対峙して競争しなければならないライバルが一筋縄ではいかないからだ。

 

過剰な値段で選手を買わないように手堅い経営をしていても、裕福なオーナー企業や石油成金たちが、有無を言わさず、高値で才能を買い漁るとすれば、手堅く経営していても、うまくいくとは限らないのだろう。クラブを支えるファンベースも、手堅さを求めているわけではない。安定した業績を挙げているが、五年連続3位で、スター選手もいないというフランチャイズに対して、ブーイングこそすれ、称賛などはしないのだろう。

 

サッカーはやはり普通のビジネスではないのだろう。

だからこそ、収益を重視したやり方をするビジネスマンが経営すると、サッカーがだめになるだけでなく、ビジネスとしてもダメになる傾向もあるという皮肉な結果になってしまう。

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とはいえ、マンチェスターユナイテッドのように上場もできるようなビジネスとしても成功している企業があるんだから、我がコンサドーレも、それをベンチマークにしたらどうかと考えたが、マンチェスターユナイテッドの成功はまさにマンチェスターユナイテッドだけに例外的に当てはまる当てはまるのだという一文によって現実に引き戻された。

 

その意味で収益と成果のバランスを、ものごとがよく分かったファンベースと、移籍市場でのマエストロ的才能たちが支えている、オリンピックリヨンというのは、ベンチマーキングの眼の付け所としては悪くないようだ。

 

 

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オリンピックリヨンをベンチマーキングするのもいいけれど、本質的に、地域クラブを経営したり応援するものとしてのしっかりとした覚悟と諦念を促す、こんな文章を最後に引用しておきたい。

 

クラブはむしろ博物館のようなものだ。地域社会への奉仕を目的としながら、財政的にはそれなりに健全な公益団体のような形で生き残ればいい。控えめな目標に思えるが、これを達成できるクラブもほとんどない。

 

Bury FCの破綻を見ていても、代々のオーナーの不適切な財務処理などが、弱小クラブの財政を一気に危機に陥れてしまったのを見ると、この言葉の重みは大きい。

 

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それにしてもBury FCの未来はどうなるのか。新生Bury FCを生み出そうとする力はそれがなくても、既に疲弊しているこの地域に残っているのだろうか。

PL 第5/38節 シティ、ゲーゲンプレスに屈す

年間100勝点をあげたマンチェスターシティのようなチームでも勝ち続けることは難しいのだろうとか、前回書いたら、早速、昨年のチャンピオンシップ(2部)の王者で4シーズンぶりの昇格のNorwich(放送ではノリッジと言っていた)に苦杯を喫した。

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早速、フランス代表のディフェンダーのラポルテの負傷による長期欠場が響きだした。

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今回の観戦のポイントは、王者はどのように負けるのかということだった。

 

今期、コンサドーレにとって目指すべき北極星であるプレミア王者を定点観測しようと思い、マンチェスターシティの試合だけは、プレミアもCLも極力フルタイム(リアルタイムとは言えない、さすがに専門家じゃないので)の観戦をここまで何とか続けてきた。

 

特に次節王者鹿島との対戦なので、特に、王者はどうしたら倒せるのかという問題意識でこのGreat Killingを事後的に観戦した。

 

チャンピオンリーグに備えて、デブルイネがベンチスタートだが、このあたりは鳴り物入りで入ったRodorigo(放送ではロドリと呼んでいた)もいるわけで、攻撃陣のあたりで必要以上に、戦力を落としたわけではない。特に、上位陣に前線しているノリッジだから、ペップもそんなに舐めてかかるわけにはいかなかったのだろう。

 

ただラポルテの不在がこの敗北にどう響いたのかだけはじっくりと見ておきたいとは思った。

さらに、頻繁に、ボーンヘッドが見受けられるオタメンディが気になってはいた。

序盤は、当然ながら、シティがどんどん攻め上がり、ノリッジがしっかりとした守備を続けていた。しかししばしば見せるカウンターが、エースのプッキの存在もあって、不気味さを醸し出していた。

ノリッジがコーナーから決めた1点目は、シティのゾーンディフェンスの隙をつかれたとはいえ、決めたマクリーンのヘディングが素晴らしかった。戦犯探しするほどの話ではない。

28分の2点目は、元ドルトムントの二軍監督だったダニエル・ファルケの率いるゲーゲンプレスからのカウンター攻撃が見事にはまった結果だった。ロングカウンターからプッキが優しいラストパスを出して、ノリッジの育成出身の、地元のスターらしいイケメンFWカントウェルが決めたあたりで、ノリッジのサポーターの雰囲気がものすごくなった。

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さすがにシティの攻撃陣だけあって、前半終了間際、アグエロが決めて、2対1として、否が応にも、緊張感は高まった。

当然後半からは、前半に勝る、シティのガチ攻めが予想されたのだが、後半になって、よりラポルテ不在のリスクが顕在化したような気がする。

どうも緩慢なプレイが目立つオタメンディの不用意な横パスを見事に狙われ、ボールが渡ったプッキが打ったシュートはなんとかゴールを外れて事なきを得たが、オタメンディの最大のボーンヘッドがその後に生じた。

キーパーからパスを後ろ向きで受けたオタメンディが、背後から忍び寄っていたブエンディアという選手に奪われて、そのボールがゴールに詰めていたプッキに渡って、3点目となった。

スタジアムの雰囲気は異様になった。(画像で見てるだけでも、その凄まじさがうかがえた)

 

こうなると、さすがのシティにも焦りが生じる。その後、デブルイネ、マフレズを投入したものの、攻勢を強めるシティに対して、ノリッジもカウンター攻撃のスタンスを変えず、守備一辺倒にはならない。このあたりの覚悟と、スタジアムの盛り上がりがどんどんシティの選手のメンタルを追い込んでいった。

自分のミスでこの状況を招いたオタメンディの恐怖の顔が何度も画面上で抜かれた。今後の展開によっては、彼の選手人生に大きな影響を与える失策になる可能性も心配されるほどの表情だった。サッカーというのは本当に怖い。

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コンサドーレでも、前はよく(今も?)、下手なビルドアップを狙われて、いらぬ失点が多かった。そのたびに、給料が安いんだから、ミスしたって仕方がない、下手なビルドアップは、ミシャの哲学だから、選手がうまくなるまで、みんなで耐えるしかないというような気分が共有(?)されていたので、ブーイングもせずに乗り切ってきた。でもトップチームの給料の高い選手にはこんなボーンヘッドは許されないんだろうなと他人事ながら心配になる。

その後鳴り物入りロドリのゴールなどもあって、一点差にまで詰め寄ったが、攻撃もそこまで。

 

ドルトムント流ゲーゲンプレスと4シーズンぶりにプレミア王者をホームに迎えたサポーターの熱さがGreat Killingを引き起こすことになった。

この試合で自信をつけたノリッジは上位陣にとって今後も、かなり怖い存在になりそうな気がする。

さて、なぜ王者は負けたのだろうか。

簡単に言えば、勝点100以上などという状況は、やはりどんなチームにとっても例外的だということなのだろう。

プレミア、CLなど試合数のこの多さは、どんな金満チームでさえ、安定的な成績を継続させることは難しくする。

ラポルテ不在の影響は二つあった。

一つは攻撃面のカードを失ったこと。

 

ボーンマス戦で、ラポルテからの大きなサイドチェンジをベルナルド・シルバが見事にトラップし、ダビド・シルバが狭いスペースにパスを繋ぎ、さらに狭いスペースをスターリングが決めたゴールの記憶が鮮明に残っている。

ノリッジのディフェンスの構成やプレスの強さが違ったのかもしれないが、ジンチェンコのクロスだけでは、決定的なチャンスが作り出せていなかった。

デブルイネの不在とラポルテの欠場は、シティの攻撃面のカードの枚数を明らかに減らしていた気がする。

ディフェンス面では、ラポルテがいたならば、オタメンディボーンヘッドひいては失点が生じなかったのかどうかはよくわからない。ノリッジのサポーターの喊声の物凄さが不運だったのかもしれないが、給料の高い選手には言い訳にはならない。

 

結局、これまでは見えないサポートによって保たれていた、オタメンディのプレイのクオリティの問題が、ラポルテの不在によって表面化したんだろう。

結論から言えば、世界一のプレミアリーグの王者ですら、常に勝ち続けることはできないということだ。

 

 

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次節の鹿島の調子がどのようなものかは予測できない。しかし自分たちの攻撃的サッカーというDNAを忘れることなく、相手によって、ディフェンスのバランスを変えていくという戦術によって、ゲーゲンプレスのノリッジが起こしたGiant Killingは十分に可能だ。

 

もっと言えば、鹿島に勝つことをGiant Killingと捉えるのは、既に、自己評価が低すぎるということを証明した試合にしてほしいと思った。


マンチェスターシティ、まさかの敗戦!ノリッジ-マンチェスターシティ ハイライト9/14